10月27日「創造」

 自然科学の基本法則に質量保存則があります。これは絶対的なもので、「無から有は生じない」とされます。自然科学を前提とした牧師である私はこのように折り合いを付けてきました。質量保存則は神さまが作られた規則です。だから、神さまだけに無から有をつくる業(天地創造)ができます。被造物には無から有の業は許されていません。 ところが現代貨幣理論(MMT)によると、銀行と国家は現金を生み出す(創造する)ことができるそうです。この理論は、話の筋(合理性)という意味では正しく思えます。しかし心情的に納得がいかないという側面も持っています。まあ、貸し方借り方双方に数字が発生するのですから、質量保存則的に問題なしといえばそうなのでしょうけれども、その感覚になじみがありません。負の質量を持つ物質が未だに発見されていないからでしょう。物理の世界では反物質は理論的にはあります。時空を超える(ワープ)宇宙船に使われるそうですが空想科学小説の域です。理屈に矛盾はないのですが、心情的に同意しきれません。  MMT学者によると、長期デフレで不景気な日本では、大量の国債を発行して、安定的に景気を底上げする必要があると訴えます。特に公共投資(治山事業や福祉関連の人件費)を長期的に安定して発注して、早急に景気を底支えすることが必要とのことでした。国債増発による債務不履行(デフォルト)は心配いらないそうです。  かといって、土木業者の不正や、不透明な原発事業の歴史を知るだけに、無節操な国債増発に不安が残ります。立場としては、幼児教育や公共の福祉に関しては財源に悩まず投資をして欲しいと思います。  もしかしたら、自分自身がもう新しい考え方について行けなくなっているのかも知れません。難しいものですね。

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