11月3日「堕落」

 教会暦の主題は、「創造」の次に「堕落」が来ます。キリスト教的には人間は生まれながらにして罪人ですから、創造以来間髪を入れずに堕落してしまうのでしょう。  旧約のテキストは、楽園追放の物語が選ばれています。神さまから食べてはいけないといわれた「知恵の実」を食べたアダムとイブがエデンの園から追い出される話しです。悲劇として解されること多いのですが、物語としてとても面白いものです。人間の成長発達から独立へと向かう物語という読み方もできます。(だから面白おかしく読める。)神さまの庇護の元にあったのに、神と同じく成ろうとして知恵を求め、知恵を手に入れると自立が求められるという人生そのものを現しているようです。神は自律を促しています。その証拠に送り出すときには衣服(文化)という祝福が与えられるという読み方です。  もっと素直な読み方をすれば、神さまから「どうして木の実を食べたのか」と問われたときに、素直に「ごめんなさい」が言えたら、こんなことにならなかったのに‥。  等々、いろいろな思いがします。もしかしたら原罪とは人間らしさを意味する言葉かもしれません。だとしたら、厳格に悩むよりも、大らかなおつきあいをしていく方が今日的だと思えます。  

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